まへにかう申すはきたうなるべし - In admonishing you in this way, I am trying to forge your faith.


本文
きたはぬ・かねは・さかんなる火に入るれば とく とけ候、冰を ゆ に入るがごとし、
剣なんどは大火に入るれども暫くは とけず 是きたへる故なり、
まへに かう 申すは きたうなるべし
きたわぬ・かねは・さかんなる ひに いるれば とく とけ そうろう、こおり を ゆ に いるが ごとし、
つるぎ なんどは だいかに いるれども しばらくは とけず これ きたえる ゆえなり、
まえに こう もうすは きたう なるべし
四条金吾殿御返事
しじょう きんご どの ごへんじ
[世雄御書]
せおう ごしょ
(1169頁)
建治3年
(1277年)
通解(意訳)
鍛えていない鉄は、燃え盛る火に入れれば、すぐに溶けてしまう。氷を湯の中に入れるようなものである。
剣などは大火に入れても、しばらくは溶けない。これは鍛えられているからである。
あなたに、あえて事前にこのように申すのは、あなたの心を鍛えるためである。

英語で御書
Gosho in English
Untempered iron quickly melts in a blazing fire, like ice put in hot water.
But a sword, even when exposed to a great fire, withstands the heat for a while, because it has been well forged.
In admonishing you in this way, I am trying to forge your faith.
" The Hero of the world "
"The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 839
in 1277.
[ --- ] is liberal translation.
Gosho in Japanese
きたはぬ・かね は・さかんなる 火 に 入るれば とく とけ 候、冰 を ゆ に 入る が ごとし、
剣 なんど は 大火 に 入るれども 暫く は とけず 是 きたへる 故 なり、
まへ に かう 申す は きたう なるべし
KITAWANU・KANE WA・SAKAN NARU HI NI IRUREBA TOKU TOKE SŌRŌ,KŌRI WO YU NI IRU GA GOTOSHI,
TSURUGI NANDO WA DAIKA NI IRUREDOMO SHIBARAKU WA TOKEZU KORE KITAERU YUE NARI,
MAE NI KOU MOUSU WA KITAU NARUBESHI
四条金吾殿御返事
SHIJŌ KINGO DONO GOHENJI
[世雄御書]
SE-Ō GOSHO
参考文献: 「日蓮大聖人御書全集」
「御書をひもとく」
「英語で学ぶ御書」
第三文明社
Bibliography : "The Writings of Nichiren Daishonin"
"The Record of The Orally Transmitted Teachings"

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