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甲斐無き者なれども・たすくる者強ければたうれず - Even a feeble person will not stumble if those supporting him are strong

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本文 夫れ 木をうえ候には 大風吹き候へども つよき すけを かひぬれば・たうれず、本より生いて候 木なれども 根の弱きは・たうれぬ、 甲斐無き者なれども・たすくる者強ければ たうれず、すこし健の者も 独なれば悪しき みちには・たうれぬ それ き を うえ そうろう には おおかぜ ふき そうらえども つよき すけ を かい ぬれば・たうれず、もと より おいて そうろう き なれども ね の よわき は・たうれぬ、 かい なき もの なれども・たすくる もの つよければ たうれず、すこし けなげ の もの も ひとり なれば あしき みち には・たうれぬ 三三蔵祈雨事 さんさんぞうきうのこと (1468頁) 建治元年6月 (1275年) 通解(意訳) そもそも、木を植えた場合、大風が吹いたとしても、強い支柱で支えてあれば倒れない。元々生えていた木であっても、根が弱ければ倒れてしまう。 弱くて不甲斐ない者であっても、助けるものが強ければ倒れない。すこし強くで頑強な者であっても、独りであれば悪い道では倒れてしまうのである。 善き友 『孤独』になってはいけない。人を『孤独』にしてもいけない。悩みに寄り添って、その苦しい『心音』に耳を傾けてあげなければ。  そうすることによって、じつは自分自身が癒されていくのです。人を受け入れ、励ますことによって、自分の心が励まされ、開かれていくのです。 -池田大作  英語で御書 Gosho in English When a tree has been transplanted,though fierce winds may blow, it will not topple if it has a firm stake to hold it up. but even a tree that has grown up in place may fall over if its roots are weak. Even a feeble person will not stumble if those supporting him are strong, but a person of considerable strength, when alone, may fall down on an un

法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり - The Lotus Sutra is like the seed, the Buddha like the sower, and the people like the field.

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本文 此法門を日蓮申す 故に 忠言耳に逆う道理なるが故に流罪せられ 命にも及びしなり、然どもいまだこりず候 法華経は種の如く 仏はうへての如く 衆生は田の如くなり この ほうもん を にちれん もうす ゆえ に ちゅうげん みみ に さからう どうり なる が ゆえに るざい せられ いのち にも およびし なり、しかれども いまだ こりず そうろう、 ほけきょう は たね の ごとく ほとけ は うえて の ごとく しゅじょう は た の ごとく なり 曾谷殿御返事 そやどのごへんじ [成仏用心抄] じょうぶつようじんしょう (1056頁) 建治2年8月 (1276年) 通解(意訳) 法華経の法門を日蓮が申すゆえに、忠告は耳障りに聞こえるのが人間の道理でもあるから、流罪にされたり、命にも及んだのである。しかしながら、私はいまだに懲りていない。 法華経は種のようであり、仏は植え手のようであり、衆生は田のようである。 英語で御書 Gosho in English I have expounded this teaching [ of The Lotus Sutra ] , I have been exiled and almost killed. As the saying goes, “Good advice grates on the ear.” But still I am not discouraged. The Lotus Sutra is like the seed, the Buddha like the sower, and the people like the field. " The Essentials for Attaining Buddhahood " "The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 748 in August, 1276. [ --- ] is liberal translation. Gosho in Japanese 此 法門 を 日蓮 申す 故に 忠言 耳 に 逆う 道理 なる が 故 に 流罪 せられ 命 にも 及びし なり、 然ども いまだ こりず 候 法華経 は 種 の 如く

冰は水より出でたれども水よりもすさまじ - Ice is made of water, but it is colder than water.

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本文 いよいよ強盛の御志あるべし、 冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる、 同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなり いよいよ ごうじょう の おんこころざし あるべし、 こおり は みず より いでたれども みず よりも すさまじ、あおき ことは あい より いでたれども・かさぬれば あい よりも いろ まさる、 おなじ ほけきょう にては・おわすれども こころざし を かさぬれば・たにん よりも いろ まさり りしょう も あるべきなり 乙御前御消息 おとごぜんごしょうそく [身軽法重抄] しんきょうほうじゅうしょう (1221頁) 建治元年8月 (1275年) 通解(意訳) いよいよ強盛な信心を起こしていきなさい。氷は水からできるが、水よりも冷たい。 青い色は、藍という草から生まれるが、重ねて染めれば、もとの藍の葉よりも色が鮮やかになる。 同じ法華経ではあっても、信心を重ねていくならば、他人よりも生命の輝きが増し、利益もあらわれてくるのである。 英語で御書 Gosho in English Strengthen your resolve more than ever. Ice is made of water, but it is colder than water. Blue dye comes from indigo, but when something is repeatedly dyed in it, the color is better than that of the indigo plant. The Lotus Sutra remains the same, but if you repeatedly strengthen your resolve, your color will be better than that of others, and you will receive more blessings than they do. " The Supremacy of the Law " "The Writings of Nichiren Daishonin&q

宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり - Should realize the profound karmic relationship they share with him and spread the Lotus Sutra as he does.

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本文 かかる者の弟子檀那とならん人人は 宿縁ふかしと思うて 日蓮と同じく法華経を弘むべきなり、 法華経の行者と いはれぬる事はや不祥なり まぬかれがたき身なり かかるものの でしだんなと ならん ひとびとは、しゅくえんふかしと おもうて にちれんと おなじく ほけきょうを ひろむべきなり、 ほけきょうのぎょうじゃと いわれぬること はや ふしょうなり まぬがれがたき み なり 寂日房御書 じゃくにちぼうごしょ (902頁) 弘安2年9月 (1279年) 通解(意訳) このような日蓮の弟子や檀那となる人々は、宿縁が深いと思って、日蓮と同じように法華経を広めるべきである。 法華経の行者と言われるようになったことは、もはや(世間の基準から言えば)不運なことであり、免れ難い身である。 英語で御書 Gosho in English Those who become Nichiren's disciples and lay believes should realize the profound karmic relationship they share with him and spread the Lotus Sutra as he does. Being known as a votary of the Lotus Sutra is a bitter, yet unavoidable, destiny.  " Letter to Jakunichi-bō "  "The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 993 in September, 1279. [ --- ] is liberal translation. Gosho in Japanese かかる者の弟子檀那とならん人人は 宿縁ふかしと思うて 日蓮と同じく法華経を弘むべきなり、 法華経の行者と いはれぬる事はや不祥なり まぬかれがたき身なり KAKARU MONO NO DESHI DANNA TO NARAN HITOBITO WA SHUKUEN FUKASHI TO OMOUTE NICHIREN TO ONAJIKU HOKEKYO WO HIROMUBEKI N

教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ - The purpose of the appearance in this world of Shakyamuni Buddha, The lord of teachings, lies in his behavior as a human being.

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本文 一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、 不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ 教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ いちだい の かんじん は ほけきょう・ほけきょう の しゅぎょう は ふきょうぼん にて そうろう なり、 ふきょうぼさつ の ひと を うやまいし は・いかなることぞ きょうしゅ しゃくそん の しゅっせ の ほんかい は ひと の ふるまい にて そうらいけるぞ 崇峻天皇御書 すしゅんてんのごしょ [三種財宝御書] さんしゅざいほうごしょ (1174頁) 建治3年9月 (1277年) 通解(意訳) 釈尊一代の説法の肝心は法華経であり、法華経の修行の肝心が説かれているのは不軽品である。 不軽菩薩がすべての人を敬ったということは、どのような意味があるのだろうか。 教主釈尊の出世の本懐(この世に出現した究極の目的)は、人間としての振る舞いを示すことにあったのである。 不軽菩薩の実践の集いが創価学会 学会の根本精神は人を敬うことにある。 人の幸福を願い、実現していくことにある。人に尽くしていくことにある。 現代社会にあっては、他者への無関心が進む一方、利害や力関係によるつながりが優先され、”人間性”が追いやられてきた。 だからこそ、尊敬と信頼の励ましの、人間の温もりにあふれた社会を築いていくのだ -池田大作 英語で御書 Gosho in English The heart of the Buddha's lifetime of teachings is the Lotus Sutra, and the heart of the practice of the Lotus Sutra is found in the "Never Disparaging" chapter. What does Bodhisattva Never Disparaging's profound respect for people signify? The purpose of the appearance in this world of Shakyamuni Buddha, The lord of teachings, lies in his behavior as

かくれたる事のあらはれたる徳となり候なり - What is hidden turns into manifest virtue.

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本文 仏法の中に 内薫外護(ないくん げご)と申す 大なる大事ありて 宗論にて候、 法華経には「我 深く汝等を敬う」 涅槃経には「一切衆生 悉く 仏性有り」 (中略) かくれたる事のあらはれたる 徳となり候なり ぶっぽう の なか に ないくん げご と もうす おおい なる だいじ ありて しゅうろん にて そうろう、 ほけきょう には「われ ふかく なんだち を うやまう」 ねはんぎょう には「いっさい しゅじょう ことごとく ぶっしょう あり」 (ちゅうりゃく) かくれ たる こと の あらわれ たる とく と なり そうろう なり 崇峻天皇御書 すしゅんてんのうごしょ [三種財宝御書] さんしゅざいほうごしょ (1170~1171頁) 建治3年9月 (1277年) 通解(意訳) 仏法の中に「内薫外護」という大事な法門があり、これが仏教を説く上で大事となる原理である。 法華経の不軽品には、「私は深くあなた達のことを敬う」とあり、 涅槃経には「あらゆる人々の生命には、等しく仏性という無限の可能性が元来備わっている」とある。 「あらゆる人の生命に、もともと仏性が内在しており、布に染み込ませた香料が薫りを発するように、仏性が生命の内より薫発すること(内薫)によって、迷いの生命が消滅して、自己の仏性が身体や言動などの現証という、目に見える働きとなって顕れるのである。この時、仏性を涌現した自分と縁している周囲の人々の言動や様々な現証も、仏性という無限の可能性を大きく引き出す助けとなって、自分も、自分に縁した人々をも護る(外護)という働きが顕れる。」 これを内薫外護と呼ぶのである。 (中略) 人知れず、人のために動き働いた事実は、隠れてはいるが内薫として自己の生命を豊かにし、仏性を開き、振舞いや周囲の助けといった徳・外護となって顕れてくるのである。 英語で御書 Gosho in English Buddhism teaches that, when the Buddha nature manifests itself from within, it will receive protection from without. This is one of its fundamental principles.  The Lotus

仏弟子は必ず四恩をしって知恩報恩をいたすべし - The disciples of the Buddha must without fail understand the four debts of gratitude and know how to repay them.

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本文 仏法を 学せん人・知恩 報恩 なかるべしや、仏弟子は 必ず 四恩を しって 知恩 報恩を いたすべし ぶっぽうを がくせんひと・ちおん ほうおん なかるべしや、ぶつでしは かならず しおんを しって ちおん ほうおんを いたすべし 開目抄・上 かいもくしょう・じょう [人本尊開顕の書] にんほんぞんかいけんのしょ (192頁) 文永9年2月 (1272年) 通解(意訳) 仏法を学ぶ人が、恩を知り、恩に報わないはずはない。必ず恩に報うはずである。仏弟子は、必ず四恩を知って、知恩・報恩ずるべきである。  英語で御書 Gosho in English That persons who study the teachings of Buddhism must also [observe the ideal of filial piety and] understand and repay their obligations. The disciples of the Buddha must without fail understand the four debts of gratitude and know how to repay them. " The Opening of the Eyes " Part One  "The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 228 February, 1272. [ --- ] is liberal translation. Gosho in Japanese 仏法を 学せん人・知恩 報恩 なかるべしや、仏弟子は 必ず 四恩を しって 知恩 報恩を いたすべし ぶっぽうを がくせんひと・ちおん ほうおん なかるべしや、ぶつでしは かならず しおんを しって ちおん ほうおんを いたすべし BUP'PO WO GAKUSEN HITO・CHI-ON HŌ-ON NAKARUBESHIYA, BUTSUDESHI WA KANARAZU SHI-ON WO SHIT'TE CHI-ON HŌ-ON WO ITASUBESHI 開目抄・上 KAIMOKUSHO・JŌ [人本尊開顕