うるし千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し - Just as a single crab leg will ruin a thousand pots of lacquer.
本文 謗法を責めずして成仏を願はば 火の中に水を求め 水の中に火を尋ぬるが如くなるべし はかなし・はかなし、 何に法華経を信じ給うとも 謗法あらば必ず地獄にをつべし、 うるし千ばいに蟹の足一つ 入れたらんが如し、毒気深入・失本心故(どっけじんにゅう・しっぽんしんこ)は是なり ほうぼう を せめず して じょうぶつ を ねがわば ひ の なか に みず を もとめ みず の なか に ひ を たずぬる が ごとく なるべし はかなし・はかなし、 いかに ほけきょう を しんじたもう とも ほうぼう あらば かならず じごく に をつ べし、 うるし せんばい に かに の あし ひとつ いれたらん が ごとし、どっけ じんにゅう・しっぽん しんこ とはこれ なり 曾谷殿御返事 そやどのごへんじ [成仏用心抄] じょうぶつようじんしょう (1056頁) 建治2年8月 (1276年) 通解(意訳) 謗法を責めないで成仏を願うことは、火の中に水を求め、水の中に火を探すようなものである。はかないことである。はかないことである。 いかに法華経を信じていても、謗法があれば必ず地獄に堕ちるのである。 千杯もの漆の中にカニの足を一つ入れれば、漆の効能は全てなくなり、役立たなくなるようなものである。「毒気が深く入って本心を失えるが故」とは、このことである。 英語で御書 Gosho in English To hope to attain Buddhahood without speaking out against slander is as futile as trying to find water in the midst of fire or fire in the midst of water. No matter how sincerely one believes in the Lotus Sutra, if one is guilty of failing to rebuke slander of the Law, one will surely fall into hell, just as a single crab leg will ruin a thousand pots of l...