未来の大苦をまねぎこして少苦に値うなり - We can change the karma that destines us to suffer terribly in the future.



本文
我等 過去に正法を行じける者に・あだをなして・ありけるが 今 かへりて信受すれば過去に人を障る罪にて 未来に大地獄に堕つべきが、
今生に正法を行ずる功徳・強盛なれば 未来の大苦を まねぎこして少苦に値うなり
われら かこに しょうほうを ぎょうじけるものに・あだをなして・ありけるが いま かえりて しんじゅすれば かこの ひとをさわる つみにて みらいに だいじごくに おつべきが、こんじょうに しょうほうを ぎょうずる くどく・ごうじょうなれば みらいの だいくを なぎこして しょうくに あたうなり

兄弟抄
きょうだいしょう
(1083頁)
文永12年4月
(1275年)
通解(意訳)
我らは、過去世で正法(法華経)を修行していた者に対して怨をなしたのであるが、今世では反対に自分が正法を信受することになったので、過去世に法華経の行者の修行を妨げた罪により、本当は未来世に大地獄に堕ちるはずであったが、
今世に強盛に正法を行じているため、その功徳も強盛であるから、来世の大きな苦しみを今世に招きよせて、少さな苦しみに値う事で済んでいるのである。

英語で御書
Gosho in English
We, who now believe in the correct teaching, in the past once committed the offense of persecuting  its practitioners, and therefore are destined to fall into a terrible hell in the future.
The blessings gained by practicing the correct teaching, however, are so great that by meeting minor sufferings in this life we can change the karma that destines us to suffer terribly in the future.
" Letter to the Brothers "
"The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 497
in February, 1277.
[ --- ] is liberal translation.
Gosho in Japanese
我等 過去 に 正法 を 行じける者 に・あだ を なして・ありける が 今 かへりて 信受 すれば 過去 に 人 を 障る 罪 にて 未来 に大地獄 に 堕つ べき が、
今生 に 正法 を 行ずる 功徳・強盛 なれば 未来 の 大苦 を まねぎこして 少苦 に 値う なり
WARERA KAKO NI SHŌHŌ WO GYŌJIKERU MONO NI・ADA WO NASHITE・ARIKERU GA IMA KAERI TE SHINJU SUREBA KAKO NO HITO WO SAWARU TSUMI NITE MIRAI NI DAIJIGOKU NI OTSU BEKIGA,
KONJŌ NI SHŌHŌ WO GYŌZURU KUDOKU・GŌJŌ NAREBA MIRAI DAIKU WO NAGIKOSHITE SHŌKU NI ATAU NARI
兄弟抄
KYODAI SHŌ
参考文献: 「日蓮大聖人御書全集」
「御書をひもとく」
「英語で学ぶ御書」
第三文明社
Bibliography : "The Writings of Nichiren Daishonin"
"The Record of The Orally Transmitted Teachings"

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