日夜朝夕・南無妙法蓮華経と唱え候て - You should just single-mindedly chant Nam-myoho-renge-kyo morning and evening, day and night



本文
日夜朝夕・南無妙法蓮華経と唱え候て最後臨終の時を見させ給へ、
妙覚の山に走り登り四方を御覧ぜよ、
法界は寂光土にして瑠璃を以て地とし・金繩を以て八の道をさかひ、
天より四種の花ふり虚空に音楽聞え、諸仏・菩薩は皆常楽我浄の風にそよめき給へば・我れ等も必ず其の数に列ならん、
法華経はかかる・いみじき御経にて・をはしまいらせ候
にち や ちょう せき・なんみょうほうれんげきょう と となえ そうらえて さいご りんじゅう の とき を みさせ たまえ、
みょうかく の やま に はしり のぼり しほう を ごらんぜよ、
ほうかい は じゃっこうど に して るり を もって ち とし・こがねなわ を もって やっつ の みち を さかい、
てん より ししゅ の はな ふり こくう に おんがく きこえ、しょぶつ・ぼさつ は みな じょうらくがじょう の かぜ に そよめき たまえば・われら も かならず その かず に つらならん
ほけきょう は かかる・いみじき おきょう にて・おわし まいらせ そうろう
松野殿御返事
まつのどのごへんじ
(1388頁)
建治3年9月
(1277年)
通解(意訳)
日夜、朝夕に、南無妙法蓮華経と真剣に唱えて、法華経を受持しきったあなたの最期・臨終の時を考えてみなさい。
妙覚の山に走り登って、頂上から東西南北の四方を御覧なさい。
法界は寂光土であり、七宝の一つである瑠璃(るり・インド古代の七宝の一つであるラピスラズリ)を大地とし、黄金の繩で成仏にいたる八つの道を境とし、
天からは曼荼羅華等の四種類の花が降り注ぎ、空には音楽が聞え、諸仏・菩薩は皆、常楽我浄の四徳の風にそよめいている。我らも必ず、その仏・菩薩の数の内に列なるのである。
法華経はこのようにすぐれた経なのである。

英語で御書
Gosho in English
You should just single-mindedly chant Nam-myoho-renge-kyo morning and evening, day and night, and observe what happens at the last moments of your life.
At that time, hasten to the summit of perfect enlightenment, and look around you in all directions.
The entire realm of phenomena will have changed into the Land of Tranquil Light, with the ground made of lapis lazuli, the eight paths marked off by golden ropes, the four kinds of flowers raining down from the heavens, music resounding in the air, and Buddhas and bodhisattvas all being caressed by breezes of eternity, happiness, true self, and purity. We, too, will surely be among their number.
The Lotus Sutra is indeed such a splendid sutra!
" Reply to Matsuno "
"The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 843
in September, 1277. 
[ --- ] is liberal translation.
Gosho in Japanese
日夜 朝夕・南無妙法蓮華経 と 唱え 候て 最後 臨終 の 時 を 見させ 給へ、
妙覚 の 山 に 走り 登り 四方 を 御覧 ぜよ、
法界 は 寂光土 に して 瑠璃 を 以て 地 とし・金繩 を 以て 八 の 道 を さかひ、
天 より 四種 の 花 ふり 虚空 に 音楽 聞え、諸仏・菩薩 は 皆 常楽我浄 の 風 に そよめき 給へば・我れ等 も 必ず 其の 数 に 列 ならん、
法華経 は かかる・いみじき 御経 にて・をはし まいらせ 候
NICHI-YA CHŌ-SEKI・NAM-MYOHO-RENGE-KYO TO TONAE SŌRAETE SAIGO RINJŪ NO TOKI WO MI SASE TAMAE,
MYŌKAKU NO YAMA NI HASHIRI NOBORI SHIHŌ WO GORAN ZEYO,
HŌKAI WA JAK'KO-DO NI SHITE RURI WO MOT'TE CHI TO SHI・KOGANE-NAWA WO MOT'TE YAT'TSU NO MICHI WO SAKAI,
TEN YORI SI-SHU NO HANA FURI KOKŪ NI ONGAKU KIKOE, SHOBUTSU・BOSATSU WA MINA JŌRAKU-GAJŌ NO KAZE NI SOYOMEKI TAMAEBA・WARERA MO KANARAZU SONO KAZU NI TSURANARAN
HOKEKYO WA KAKARU・IMIJIKI OKYŌ NITE・OWASHI MAIRASE SŌRŌ
松野 殿 御返事
MATSUNO DONO GOHENJI
参考文献: 「日蓮大聖人御書全集」
「御書をひもとく」
「英語で学ぶ御書」
第三文明社
Bibliography : "The Writings of Nichiren Daishonin"
"The Record of The Orally Transmitted Teachings"

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