一日に二三度えみて向へとなり - a day one at least smiles twice or thrice [ for your parents. ]
本文 父母に孝あれとは・たとひ親は ものに覚えずとも・悪さま(あし さま)なる事を云う とも・聊かも(いささか も)腹も立てず誤る(あやまる)顔を見せず・親の云う事に一分も違へず・親によき物を与へんと思いて せめてする事 なくば 一日に 二 三度えみて(笑みて)向へとなり 上野殿御消息(四徳四恩御書 )(1527頁) 建治元年 通解(意訳) 古くから言われている徳のひとつである、「父母に孝あれ」とは、たとえ親が物事の道理を知らなくても、また悪意のある事を言うようなことがあっても、少しも腹を立てたり、気分を悪くした顔を見せずに、親の言うことに少しも逆らうようであってはならない。 常に親に喜んでもらおうと、良いものを与えようと思う事が親孝行である。 しかし、何もできないときには、せめて一日に二・三度は、笑顔を見せて向かい合いなさい、という事である。 大事なことは、「親孝行をしよう」というその心がけであって、良い品物を与える事ばかりが親孝行ではない。親というものは、子供の喜ぶ姿や、子供の笑顔が見れる事が嬉しいものであり、親を喜ばせようという心遣いが、親にとっては最もありがたく、最も嬉しいものなのである。 意訳 English Translations " Four Virtues and Four Debts of Gratitude " [ The virtue which is being talked about from the old days is one, ] First, Being filial toward one’s father and mother means that though a parent may act unreasonably or speak in a tone of ill will, one never shows the slightest anger or looks displeased. One never in any way disobeys a parent; is always mindful of providing a parent with all manner ...