転重軽受と申す法門あり - the principle of lessening one’s karmic retribution.
本文
涅槃経に 転重軽受 と申す法門あり、先業の 重き 今生につきずして 未来に地獄の苦を受くべきが 今生にかかる重苦に値い候へば 地獄の苦み ぱっときへて 死に候へば 人天・三乗・一乗の益を うる事の候
涅槃経に 転重軽受 と申す法門あり、先業の 重き 今生につきずして 未来に地獄の苦を受くべきが 今生にかかる重苦に値い候へば 地獄の苦み ぱっときへて 死に候へば 人天・三乗・一乗の益を うる事の候
転重軽受法門
(1000頁)
文永8年10月
(1271年)
(1000頁)
文永8年10月
(1271年)
通解(意訳)
涅槃経に「転重軽受(てんじゅうきょうじゅ、重きを転じて軽く受く)」という教えがある。
過去世で犯してきた罪や宿業が重くて今世だけでは消えず、来世でも地獄の苦しみを受けるべきだったところが、法華経の行者となった事で、宿業となり軽くなって今世に出てきたのである。
これを信心で乗り越えることで、地獄の苦しみはぱっと消えて、今世で全ての罪業を消し去ることができるのである。さらに、信心を持って死んだなら、様々な妙法の利益を受けることができるのである。
涅槃経に「転重軽受(てんじゅうきょうじゅ、重きを転じて軽く受く)」という教えがある。
過去世で犯してきた罪や宿業が重くて今世だけでは消えず、来世でも地獄の苦しみを受けるべきだったところが、法華経の行者となった事で、宿業となり軽くなって今世に出てきたのである。
これを信心で乗り越えることで、地獄の苦しみはぱっと消えて、今世で全ての罪業を消し去ることができるのである。さらに、信心を持って死んだなら、様々な妙法の利益を受けることができるのである。
English Gosho
The Nirvana Sutra teaches the principle of lessening one’s karmic retribution. If one’s heavy karma from the past is not expiated within this lifetime, one must undergo the sufferings of hell in the future, but if one experiences extreme hardship in this life [because of the Lotus Sutra], the sufferings of hell will vanish instantly.
And when one dies, one will obtain the blessings of the human and heavenly worlds, as well as those of the three vehicles and the one vehicle.
" Lessening One’s Karmic Retribution "
October, 1271.
"The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 199
[ --- ] is liberal translation.
October, 1271.
"The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 199
[ --- ] is liberal translation.
参考文献:「日蓮大聖人御書全集」
「御書をひもとく」「英語で学ぶ御書」 第三文明社
Bibliography : "The Writings of Nichiren Daishonin"
"The Record of The Orally Transmitted Teachings"
「御書をひもとく」「英語で学ぶ御書」 第三文明社
Bibliography : "The Writings of Nichiren Daishonin"
"The Record of The Orally Transmitted Teachings"
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