悲母の恩を報ぜんために - In order to repay my debt to my mother
本文
但法華経計りこそ 女人成仏・悲母の恩を 報ずる 実の報恩経にて候へと 見候いしかば・悲母の恩を 報ぜんために 此の経の題目を 一切の女人に唱えさせん と 願す
ただほけきょう ばかり こそ にょにん じょうぶつ・ひも の おん を ほうずる まこと の ほうおんきょう にて そうらえ と み そうらい しかば・ひも の おん を ほうぜん ために この きょう の だいもく を いっさい の にょにん に となえ させん と がんす
千日尼御前御返事
せんにちあまごぜんごへんじ
[真実報恩経事]
しんじつほうおんきょうじ
(1311~1312頁)
弘安元年7月
(1278年)
通解(意訳)
ただ、法華経だけが、あらゆる仏典の中で唯一女性が成仏できる事を明かした経文である。
慈父・悲母(父母の慈悲)への報恩(ほうおん・恩返し)、特に悲母への報恩のための、真実の報恩経であると考えたので、悲母の恩を報ずるために、法華経の題目をすべての女性に唱えさせようと、願いを立てたのである。
英語で御書
Gosho in English
Gosho in English
Since I have realized that only the Lotus Sutra teaches the attainment of Buddhahood by women, and that only the Lotus is the sutra of true requital for repaying the kindness of our mother, in order to repay my debt to my mother, I have vowed to enable all women to chant the daimoku of this sutra.
" The Sutra of True Requital "
"The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 931
in July, 1278.
[ --- ] is liberal translation.Gosho in Japanese
但 法華経 計り こそ 女人 成仏・悲母 の 恩 を 報ずる 実 の 報恩経 にて 候へ と 見 候い しかば・悲母 の 恩 を 報ぜん ため に 此の 経の 題目 を 一切 の 女人 に 唱え させん と 願す
TADA HOKEKYO BAKARI KOSO NYONIN JŌBUTSU・HIMO NO ON WO HŌZURU MAKOTO NO HŌ-ON-KYŌ NITE SŌRAE TO MI SŌRAI SHIKABA・HIMO NO ON WO HŌZEN TAME NI KONO KYŌ NO DAIMOKU WO IS'SAI NO NYONIN NI TONAE SASEN TO GANSU
千日尼御前御返事
SEN-NICHI AMA GOZEN GOHENJI
[真実報恩経事]
SHINJITSU HŌ-ON-KYO JI
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