いうならば三障四魔必ず競い起るべしと・しりぬ - If I speak out, I am fully aware that I will have to contend with the three obstacles and four devils.


本文
法華経・涅槃経等に 此の二辺を合せ見るに・
いはずば 今生は事なくとも 後生は必ず無間地獄に堕べし、いうならば三障四魔必ず競い起るべしと・しりぬ、二辺の中には・いうべし、
王難等・出来の時は 退転すべくは 一度に思ひ止るべしと 且くやすらいし程に
宝塔品の六難九易これなり
ほけきょう ねはんぎょう に この にへん を あわせみる に
いわずば こんじょう は こと なくとも ごしょう は かならず むけんじごく に おつ べし、いう ならば さんしょうしま かならず きそい おこる べし と・しりぬ、にへん の うち には・いう べし、
おうなん とう・しゅったい の とき は たいてん すべく は いちど に おもい とどまるべし と しばらく やすらいし ほど に
ほうとうほん の ろくなんくい これ なり
開目抄・上
かいもくしょう・じょう
[人本尊開顕書]
[人本尊開顕の書]
にんほんぞんかいけんのしょ
(200頁)
文永9年2月
(1272年)
通解(意訳)
法華経・涅槃経等の文に、法華経を説くと様々な困難が競い起こる事について、言うか言わないのかの二辺を合わせ見るに、
言わないならば、今生には事がないけれども後生は必ず無間地獄に堕ちるであろう。
言うならば、三障四魔が競い起こってこれを妨げるのであるということがわかった。
この二辺の中には言うべきである。
しかし王難等の大迫害が起きたなら、一度に思いとどまるであろうと、しばらく考えつつある時に、思い当たったのが宝塔品の六難九易である。

英語で御書
Gosho in English
I have considered which course to take in the light of the teachings of the Lotus and Nirvana sutras.
If I remain silent, I may escape persecutions in this lifetime, but in my next life I will most certainly fall into the hell of incessant suffering. If I speak out, I am fully aware that I will have to contend with the three obstacles and four devils. But of these two courses, surely the latter is the one to choose.
If I were to falter in my determination in the face of persecutions by the sovereign, however, it would be better not to speak out.
While thinking this over, I recalled the teachings of the “Treasure Tower” chapter on the six difficult and nine easy acts.
" The Opening of the Eyes " Part I
" The Writings of Nichiren Daishonin ",
Vol.1, p. 239 - P 240
[ --- ] is liberal translation.
Gosho in Japanese
法華経・涅槃経 等 に 此の 二辺 を 合せ 見るに・
いはずば 今生 は 事なくとも 後生 は 必ず 無間地獄 に 堕べし、いう ならば 三障四魔 必ず 競い 起るべし と・しりぬ、二辺 の 中 には・いう べし、
王難 等・出来 の 時 は 退転 すべく は 一度 に 思ひ止るべし と 且く やすらいし 程 に
宝塔品 の 六難九易 これ なり
HOKEKYO NEHANGYO TOU NI KONO NIHEN WO AWASE MIRU NI・
IWAZUBA KONJŌ WA KOTONAKUTOMO GOSHŌ WA KANARAZU MUKEN-JIGOKU NI OTSUBESHI, IU NARABA SANSHŌ-SHIMA KANARAZU KISOI OKORUBESHI TO・SHIRINU, NIHEN NO UCHI NIWA・IU BESHI,
Ō-NAN TOU・SHUT'TAI NO TOKI WA TAITEN SUBEKU WA ICHIDO NI OMOI TODOMARUBESHITO SHIBARAKU YASURAISHI HODONI
HŌTŌHON NO ROKUNAN-KUI KORE NARI
開目抄・上
KAIMOKUSHŌ・JŌ
[人 本尊 開顕 書]
[人 本尊 開顕 の 書]
NIN HONZON KAIKEN NO SHO
参考文献: 「日蓮大聖人御書全集」
「御書をひもとく」
「英語で学ぶ御書」
第三文明社
Bibliography : "The Writings of Nichiren Daishonin"
"The Record of The Orally Transmitted Teachings"

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