病あれば死ぬべしといふ事不定なり - It is not certain that, because one is ill, one will die.
本文
病あれば死ぬべしといふ事 不定なり、
又このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、
病によりて道心はをこり候なり
やまい あれば しぬ べし と いう こと ふじょう なり、
また この やまい は ほとけ の おん はからい か・その ゆえ は じょうみょうきょう・ねはんぎょう には やまい ある ひと ほとけ に なるべき よし とかれて そうろう、
やまい に よりて どうしん は おこり そうろう なり
妙心尼御前御返事
みょうしんあまごぜんごへんじ
[病之良薬御書]
びょうしりょうやくごしょ
(1480頁)
弘安元年8月
(1278年)
通解(意訳)
「病気にかかったら必ず死ぬ」という事はない。
(あなたが今回かかった)この病は、仏の御はからいであろうか。
その理由は浄名経・涅槃経には病がある人は仏になる、と説かれている。
病気にかかって初めて生命の大切さが分かり、「人間の生死とは何か」という、仏道を求める心が起こるのである。
英語で御書
Gosho in English
Gosho in English
It is not certain that, because one is ill, one will die.
And could not this illness of your husband’s be the Buddha’s design, because the Vimalakīrti and Nirvana sutras both teach that sick people will surely attain Buddhahood?
Illness gives rise to the resolve to attain the way.
" The Good Medicine for All Ills "
"The Writings of Nichiren Daishonin", Vol.1, p. 937
in August, 1278.
[ --- ] is liberal translation.Only after getting sick can the importance of life be understood, and the seeking for Buddhism arises, "What is the life and death of human beings?"
Gosho in Japanese
病 あれば 死ぬ べし と いふ 事 不定 なり、
又 この やまひ は 仏 の 御はからひ か・その ゆへ は 浄名経・涅槃経 には 病 ある 人 仏 に なる べき よし とかれて 候、
病 に よりて 道心 は をこり 候 なり
YAMAI AREBA SHINU BESHI TO IU KOTO FUJŌ NARI,
MATA KONO YAMAI WA HOTOKE NO ON-HAKARAI KA・SONO YUE WA JŌMŌKYO・NEHAN-GYŌ NIWA YAMAI ARU HITO HOTOKE NI NARU BEKI YOSHI TOKARETE SŌRŌ,
YAMAI NI YORITE DŌSHIN WA OKORI SŌRŌ NARI
妙心 尼 御前 御返事
MYŌSHIN AMA GOZEN GOHENJI
[病之良薬 御書]
BYŌ-SHI-RYŌYAKU GOSHO
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